CMEは犀の角のように。

独学で世界標準の臨床内科学を継続的に学習する方法、をさぐります。

【総説】結核

*文献を翻訳した内容の部分は黒色で記載しています。 *Saitsunoxの考えた内容の部分は青色で記載しています。 結核は長きにわたって医療上の重要な課題であり続けています。Satsunoxが医療をしている日本のある地域、ある医療機関では「忘れた頃にやってく…

【原著】アメリカ急性期病院における抗菌薬使用と院内発症C. difficile感染症の関連。2006-2012年の生態学的解析。

*文献を翻訳した内容の部分は黒色で記載しています。 *Saitsunoxの考えた内容の部分は青色で記載しています。 C. difficile感染症の薬剤耐性はアメリカにおいて最も喫緊の課題とされているようです。日本では(Saitsunox周囲では)今のところ耐性C.diffici…

【原著】免疫チェックポイント阻害剤使用中のがん患者に対してインフルエンザワクチン使用し、“新規”免疫関連有害事象(IRAE)は増えなかった。

*文献を翻訳した内容の部分は黒色で記載しています。 *Saitsunoxの考えた内容の部分は青色で記載しています。 がん治療シーンにおいて免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の使用が広がっていると聞きます。ICIは免疫を賦活する治療(ものすごく大雑把な理解で…

【総説】誤嚥性肺炎

*文献を翻訳した内容の部分は黒色で記載しています。 *Saitsunoxの考えた内容の部分は青色で記載しています。 Aspiration Pneumonia. N Engl J Med. 2019 Feb 14;380(7):651-663. Mandell LA et al. PMID: 30763196 【誤嚥性肺炎の細菌学的・病理学的概念…

【原著】非ICU病棟の入院患者において、毎日クロルヘキシジン浴+MRSA保有者へのムピロシン塗布をすると、ルーティンケアと比べて、多剤耐性菌の培養陽性率は変わらなかった。

*文献を翻訳した内容の部分は黒色で記載しています。 *Saitsunoxの考えた内容の部分は青色で記載しています。 クロルヘキシジン浴による薬剤耐性菌保有率(感染症発生率?)減少の試みは、最近よく目にするような気がします。トピックスでしょうか。正直に…

【原著】多剤耐性グラム陰性桿菌を起因菌に含む複雑性腹腔内感染症に対するセフトロザン/タゾバムタム+メトロニダゾールでの治療は、メロペネムでの治療と比べて、治癒率に関して非劣性を示した。

*文献を翻訳した内容の部分は黒色で記載しています。 *Saitsunoxの考えた内容の部分は青色で記載しています。 最も高頻度と思われるESBL産生グラム陰性桿菌をはじめ、多剤耐性菌への対策は今後の感染症治療の課題の一つです。カルバペネム系抗菌薬は既存の…

【総説】肝膿瘍治療においてカテーテルドレナージは、経皮穿刺吸引と比べ、治癒率と膿瘍腔縮小が高い。

*文献を翻訳した内容の部分は黒色で記載しています。 *Saitsunoxの考えた内容の部分は青色で記載しています。 日本においては、肝膿瘍はときどき出会う感染症です。 おそらく細菌性であることの方がかなり多いのではないでしょうか。私の乏しい経験の中で…

【原著】研修医に対して業務拘束時間を柔軟に調整することは、標準的拘束時間で勤務するのと比べ、患者の30日死亡や他のアウトカムへ悪影響しない。

*文献を翻訳した内容の部分は黒色で記載しています。 *Saitsunoxの考えた内容の部分は青色で記載しています。 研修医の過労は少し前(何年か前=かなり前?)に日本でも話題となりました。そしてこの4月から、いわゆる働き方改革法が施行されました。研修…

【原著】市中獲得型フルオロキノロン耐性大腸菌と近隣地域の抗菌薬使用量には関連がある:住民対象の症例対照研究

*文献を翻訳した内容の部分は黒色で記載しています。 *Saitsunoxの考えた内容の部分は青色で記載しています。 以前勤務していた地域ではキノロン耐性大腸菌が多いと感じていました。そしてその地域では、ある医師がキノロンを多用していた時期がある、とい…

【原著】敗血症性DICにおいて、リコンビナントトロンボモジュリンを用いた群は、用いない群と比べ、生存期間が長かった。

これまで自分の中で裏を取らずに“使わない派”になっていたトロンボモジュリンです。科学的根拠に基づいて判断をする医師になりたいと常々思っているわりにちゃんと調べていないトロンボモジュリンについて勉強しました。 Recombinant human soluble thrombom…

【原著】多剤耐性株を含む腸内細菌による複雑性尿路感染症に対して、1日1回のプラゾマイシンはメロペネムに非劣性を示した。

*文献を翻訳した内容の部分は黒色で記載しています。 *Saitsunoxの考えた内容の部分は青色で記載しています。 多剤耐性菌は現在の感染症界のみならず医療界における重要課題といえます。2050年には世界中で年間1000万人が耐性菌による感染症で亡くなるとい…

【総説】抗菌薬アレルギー

ランセットの総説です。抗菌薬もアレルギーも、科を問わず扱うまたは遭遇するものです。総説をアウトプットするのは骨が折れますが、学んでみました。 Antibiotic allergy. Blumenthal KG, et al. Lancet. 2019. PMID 30558872 【序文】 不正確に確定(認定)…

【原著】骨・関節感染症に対して、6週間の内服抗菌薬は、静注に比べて1年予後は劣らない。

*文献を翻訳した内容の部分は黒色で記載しています。 *Saitsunoxの考えた内容の部分は青色で記載しています。 長期の抗菌療法が必要な感染症は患者にとって大きな負担になります。経済的観念は当然のことながら、生活の観点からも負担でしょう。点滴が必要…

【総説】デング熱

初めまして、Saitsunoxです。日本の都会ではない地方病院で、一般内科医をしています(現在卒後8年目)。 私は日々の学習材料としてビッグジャーナルの総説や教育コンテンツ、そして一部の原著論文を読むことを日課としています。その独学をすること自体は…